一体どのような人が保育所を利用しているのでしょうか。この問いに対する回答のひとつとして、ほかに自分の子どもを預けておける人がいない人をあげることができます。今は核家族が進んでおり、昔のように祖父や祖母に子どもの面倒をみてもらって、自分は働きに出るということが選択しにくくなっています。祖父や祖母はいるけれど地方に暮らしていて、自分は首都圏で暮らして仕事をしているといった方は大勢いるでしょう。そのような場合に保育所に子どもを入所させることを選択する形になっているというわけです。
しかし、ほかに預けておく人がいないということで保育所への入所を希望していても、その希望が叶っていない方も大勢います。保育所に入所させたいのにそれが実現していない子どものことを待機児童といって、この問題は日本社会が抱える大きな問題となっているのです。特に都市部は深刻で、なかなか空きのある保育所が見つからず困っている方は多くいます。
そして入所する保育所がいつまでも決まらず、そのために仕事への復帰をすることがいつまで経ってもできないという悩みを抱えている方もいるのです。保育所の利用を考えるときには、希望の保育所に空きがあるのかどうかも調べなければいけません。